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2014年10月19日

『これからの日本を考える』"核のゴミ"の行方〜世界で最初に決断したフィンランド…

世界の現場から

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佐賀のファイナンシャルプランナーの小柳 善寛 です


「トイレなきマンション」という言葉があります。

原子力発電所を稼働させると、使用済み核燃料などの放射性廃棄物が出てくる。

"核のゴミ"と呼ばれるものだが、その処理方法がなかなか決まらず、たまっているのです。

そこから放射線が出なくなり、安全な状態になるまで少なくとも

10万年はかかると言われています。

これは今すぐ原発を廃止しても、解決する問題ではありません。

『これからの日本を考える』上で、避けては通れない"核のゴミ"の行方を

池上彰さんが取材、徹底解説されました。

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世界で最初に決断したフィンランド…10万年後まで埋める

“核のゴミ”を処理する場所を、世界で最初に決めた国が北欧・フィンランドです。

池上彰が、フィンランドへ向かいました。

その場所はバルト海に面した森の中にあった。

その名は、オンカロフィンランド語で「隠し場所」を意味する。

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取材の許可を得た池上彰は、車に乗り、トンネルを進みました。

車はどんどん深く地下へと潜って行く。

行きついた先は…地下400m、使用済み核燃料を埋める場所を建設していました。

そこはまるで地下都市のようだった…

19億年も前から地層が変わっていない強固な岩盤が漏れ出すのを防いでくれると言う・・・。

なんとここに10万年先まで埋めるのです。

しかし、10万年も先の人類にどうやってこの危険な場所を伝えるのだろうか…

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日本の再処理施設・青森県六ケ所村

一方、核のゴミを出し続けている日本。

青森県、下北半島の付け根に位置する六ヶ所村に使用済み核燃料の再処理工場があります。

池上彰さんが現地入りされました。

日本は核燃料サイクルを国策として掲げ、2兆円を投入してきました。

その中核が、この再処理工場です。

しかし、安全性を巡るトラブルで18回も稼働を延期している。

再処理工場も止まったままで、最終処分場の目処も立ってない…それが日本の現状です。

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◆核のごみ満杯へ 打つ手なし 再処理技術や処分場も未定
(2013年9月24日 東京新聞 朝刊)

 原発再稼働をめぐる論議が高まる中、原発から出る放射線量の高い使用済み核燃料を

貯蔵するスペースは既に満杯に近づきつつあります。

「核のごみ」が解決しないまま、原発を動かしてもいずれ行き詰まるのは明らです。

 電気事業連合会などによると、国内にある使用済み燃料は2012年9月末時点で、

少なくとも1万7000トン以上。

電力会社は各原発の原子炉建屋内にある燃料プールでほとんどを貯蔵していますが、

東京電力の福島第一、第二、柏崎刈羽、九州電力玄海、日本原子力発電東海第二でいずれも

占有率が80%以上を占め、限界に近づいています。

 
青森県六ケ所村にある日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(再処理工場)

にも容量3000トンの一時保管スペースがありますが、再処理事業の遅れで

各原発から持ち込まれる使用済み燃料がたまる一方。

2013年9月の時点で貯蔵量は2945トンに達し、占有率は98%に達しました。

 原発の燃料プールと六ケ所村の保管スペースを合計した貯蔵容量の73%が埋まり、

原発が順次再稼働した場合、数年後には満杯になる計算です。

 日本は、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを高速増殖炉で燃やす

核燃料サイクルを原子力政策の要としていますが、再処理は技術的なトラブルが相次ぎ、

いまだに事業を開始していません。

高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)も1995年のナトリウム漏れ事故後

ほとんど動いていないのが現状です。

 高レベル放射性廃棄物の最終処分では場所すら決まっておらず、使用済み核燃料が

国内の貯蔵能力を上回れば、事実上、原発の運転が不可能になります。

 京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)は

「再稼働すれば行き先のない核のごみは増え続けるばかりだ。

全体のグランドデザインをしっかり考える人がいなかったのではないか。

これ以上、原発を再稼働させるべきではない」と、核のごみを放置し、

原発を増やし続けた国や電力会社の姿勢を批判しています。


◆全国6割の原発・核燃料プールがあと数年で満杯、稼動不可に
(2012年9月4日 東京新聞)から抜粋

 全国の原発50基のうち約6割の33基が、数年間稼働させれば使用済み核燃料プールが

満杯になり、動かせなくなることが、各電力会社への取材で分っています。

新たに中間貯蔵施設を造るには十年はかかり、使用済み核燃料を再処理しても、

核のごみは減らず、再生される混合酸化物燃料(MOX燃料)は使う計画がない。

原発の抱える深刻な問題がはっきりしました。

 原発を保有する九つの電力会社と日本原子力発電(原電)に、

各原発のプールの空き容量のほか、1年(通常、原発の定期検査の間隔は十三カ月)

ごとの核燃料交換の実績値を取材。

そのデータから、各プールがあと何年で満杯になるかを計算した。

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posted by 未来あんしん隊 ゼンカンライフプラザ at 17:30 | BLOG
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