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2014年12月09日

120円台突破の「爆走円安」はどこまで進むのか?米国政府とヘッジファンドが下す“潮目”の決断

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佐賀のファイナンシャルプランナーの小柳 善寛 です。


最近の円安ドル高は目を見張るほどの驀進中・・・

この急激な変化はただ事ではないと懸念します。

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● 約7年ぶりに120円の壁をあっさり突破 猛スピードの「円安」はいつまで続くか? 

 12月4日、ニューヨーク市場でドル・円の為替レートは一時、

1ドル=120円の壁を越えました。

5日の東京市場でも、輸入業者の円売りなどから円が弱含みの展開となり、

120円の壁をあっさり乗り越えることになりました。

円が対ドルで120円の壁を超えて下落すのは、2007年7月以来約7年ぶりのことです。

 今回の円安の背景には、日米の景況感の違いなどの通常の経済要因に加えて、

わが国の巨額の貿易赤字や日銀の異次元の金融緩和策の実施など構造的な

要素があると思います。

当面、それらのファクターが大きく変化することは考え難く、円安トレンドは続く

可能性は高いと思います。

もう1つ、今回の円安の特徴はスピードが速いことです。

円高から円安へトレンドが徐々に変化し始めたのが2011年11月でした。

当時のドル・円レートは76円台だったことを考えると、わずか3年間で円は対ドルで

57%あまり下落したことになります。そのスピードは驚異的です。

問題は、円が猛スピードで下落することは、ドルが同じペースで上昇していることを

意味しあます。

ドルの上昇は、米国の輸出産業によってマイナスの要因となります。

米国がそれを未来永劫、容認することは考え難いですね。

またわが国にとっても、猛スピードで円が下落することには無視できない問題もあります。

そうした状況を考えると、どこかの段階で日米の政府要人の発言をきっかけに、

スピード調整の可能性があるだろうとおもいます。

ただ、120円の壁を越えたことでモメンタム(勢い)がついていることも確かです。

ヘッジファンドのマネジャーの中では、「テクニカル面で見た次のメドは124円程度になる」

との見方が有力だとか・・・。

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● 米国景気回復に加えて貿易赤字も 今回の円安トレンドの主な要因

 

 今回の円安傾向を加速した背景として、大きく分けて2つの要因を考えると

わかり易いようです。

1つは日米経済の基礎的要因です。

米国の経済は緩やかながら、しっかりした足取りで回復に向かっています。

 一方わが国は、消費税率の引き上げ以降、景気回復の足取りが怪しくなっているようです。

日米の景況感の違いを見ても、基本的にはドルが強含みになり、円が弱含みになることには

説得力があります。 

 そうした基礎的なファクターに加えて、今回の円安には、

(1)わが国の貿易収支が大幅赤字に落ちこんでいること、

(2)日銀が異次元の金融緩和策を実施しているという、構造的な要因が重なっている。

現在わが国では、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は大幅な赤字に落ち込んでいます。

つまり、わが国の企業などが受け取る金額よりも、海外に払う金額が多いということは、

それだけ円を売って外貨を買う金額が多くなるということ。

それは、間違いなく円安・ドル高要因として作用します。

しかも、2010年までわが国の貿易収支は黒字でした。

ところが、大震災の影響で発電用のLNG(液化天然ガス)の輸入量が増加したことや、

大手企業の海外展開などによって、2011年以降貿易赤字に落ちこみました。

貿易黒字国から赤字国への転落のスピードはかなり速かったこともあり、

為替市場でのドル・円の需給状況を急速に変化させ、ドル・円の為替レートの動きを

変える要因の1つになったようです。

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● 米国政府はいつまで黙認するか?  注意すべき円安の潮目が変わるとき

 対ドルで円が安くなるということは、ドルが上昇することです。

ドルが上昇すると、米国の輸出企業にとってはマイナス要因になり、こまで急速に

円安・ドル高が進んできても、今まで米国政府は為替動向について静観するスタンスでした。

 その背景には、米国経済がリーマンショックから立ち直り、景気の回復が続いていたこ

とがあります。

過去の経験から言って、米国は自国経済が好調なときには、為替の動きに寛大な態度を取る

ことが多かったようですね。

また、足もとの世界経済の状況を見ると、頼みのドイツを中心に欧州地域の景気回復が遅れ、

一時期に牽引役を果たした中国経済は減速傾向が鮮明化しています。

米国としては、自国だけで世界全体を牽引するのは負担になるため、わが国経済が

回復して、牽引役の一端を担うことを期待した面があったのでしょう。

だからこそ、米国は今までドル高を容認してきたのでは・・・。

しかし、米国のドル高容認がずっと続くと見るのは無理があります。

米国経済に陰りが見え始めると、米国政府は為替政策を徐々に変える可能性が高い。

口では「強いドルは国益にかなう」と言うものの、ドルを徐々に下落させて輸出を伸ばす

ことを考えるはずです。

為替市場の大口プレイヤーであるヘッジファンドのマネジャーは、そうした米国政府の

政策変更に敏感に反応します。

そうしたリスクを別にすると、米国の為替政策が短期間に大きく変化する可能性は低く、

円は次の節目である124円台に向かうことが予想されます。

来年も米国経済の堅調な展開が続くと、その節目を超えてドル高・円安が進むことも

想定されます。

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posted by 未来あんしん隊 ゼンカンライフプラザ at 18:45 | TOPICS
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