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2015年02月01日

世界を塗り替える!知られざる巨大塗料メーカー

世界の沸騰する現場から

日本の未来あんしんを予測する!

お金も、保険も、人生も、

共に夢を叶えるパートナー未来あんしん隊!

佐賀のファイナンシャルプランナーの小柳善寛です。


関西ペイント社長

石野 博 さま(いしの ひろし さま )

社長の金言

独りよがりを捨てることが目的達成の近道

関西ペイント.png

私たちの家や壁といった身近なものから、東京タワー、石油タンク、橋、自動車、船など、

あらゆるモノに使われている“塗料”。

それは、ただの「美観」を保つだけでない。サビ止め効果がある「防食塗料」、熱を遮断する

「遮熱塗料」など、様々な“塗料の力”が私達の生活を支えています。

その塗料業界で、国内トップシェアを誇るのが、1918年創業の「関西ペイント」です。

創業当時、海外産に押されていた塗料市場の中で、数々の国産塗料を独自に開発して
きました。

中でも自動車塗料の分野では今でもシェア50%を誇ります。

関西ペイント1.png

しかし、現在の日本の塗料市場は、縮小傾向にあり頭打ち状態。

そんな中で関西ペイントが狙うのは“世界市場”。

ここ10年で、海外拠点を一気に増やし、今では世界36カ所以上の拠点を持つ、年商3200億円の

グローバル企業となりました。


その仕掛人が、社長の石野博 社長(63歳)。

石野社長は、元三菱商事の商社マン。

塗料メーカー特有の“下請け体質”脱却のため2003年に入社、そして2013年に社長に

就任されました。

異色の経営者です。

石野社長の夢は、「世界No1塗料メーカー」。

その石野社長流の世界戦略には驚きの経営術がありました!

新たな市場を塗り替える!これまでにない“塗料”

自動車塗料を軸に成長を遂げてきた関西ペイント。

しかし石野は自動車塗料に頼り過ぎていてはいつか限界がくる」と常に危機感を抱いて

います。

その打開策が“付加価値塗料”の開発だ。関西ペイントの最近のヒット商品は

「アレスシックイ」と呼ばれる塗料。

日本古来の「漆喰」を塗料化したもので、「脱臭効果」や「湿度調整」などの 効果がある

そうです。

本来の「漆喰」は原料も高く専門の職人に依頼しなければ塗れないが、「アレスシックイ」は

誰でも 手軽に塗れて価格も「漆喰」と比べると3分の1程度。

一般家庭でも利用者が増えているといいます。

また、最近では、インフルエンザ菌の繁殖が抑えられるという効果も分かり、病院や保育園な

どを中心に需要が増加。

長年培った技術で、私たちの生活にも役に立つ新塗料を次々と生み出しているのです。

“脱・自前主義”石野流 驚きの世界戦略

「世界をとるにはここ5年が勝負」が、石野社長の口癖です。

そんな石野の戦略は“脱・自前主義”。

関西ペイントは、2011年に、南アフリカ最大の塗料メーカーを買収しました。

その社内に日本人は一人もいない。

そして、若干38歳の外国人社長にすべてを任せている。

日本人で全部やるのではなく、その国や地域を知り尽くした優秀なスタッフを信じて任せる

ほうが、市場を拡大させる近道だという石野社長の考えからです。

その結果、現地の社員たちは、「日本の企業風土を押し付けられず、どんなチャレンジも

自由にやらせてくれて嬉しい。」と口を揃えて語り、彼らから生まれた新しい試みが成果を

見せ始めているそうです。

さらに、近年成長が著しい中東では、サウジアラビア最大のゼネコングループと組み、

合弁会社を設立した。“日本の企業色”を全面にだして勝負するのではなく、あくまでも

“現地の力”を利用して市場に入り込むのが石野社長流。

そんな石野流の戦略が功を奏し、今年ビッグプロジェクトが舞い込んできた!

それは、サウジアラビアのメッカにある、世界最大の礼拝堂を塗装する仕事。

イスラム教の最高の聖地を関西ペイントの塗料でお色直しするのです。

入ることすら難しい現場・・・

関西ペイント2.png

関西ペイント3.png

各国の優れた製品は 海を越えて“共有”!

石野社長が社長に就任してから新たに始めたことがあるそうです。

それは、各国の「関西ペイントグループ」のトップたちが 一同に揃う「グローバル会議」。

各社のコスト管理、人材育成、商品の研究成果などを発表する場だそうです。

「それぞれの国の手法だけにとらわれず、良いものは全世界で共有すればいい」と、石野社長

の考えです。

それを象徴する成功事例がありました。

数年前、石野社長の発案から南アフリカで開発されたのが、家の内壁に塗るだけで、

家に入ってきた蚊が血を吸わなくなるという「蚊よけ塗料」。

マラリア防止に使えるのでは…?と商品化したが、今ひとつ売れなかったそうです。

それをグローバル会議にかけたところ「デング熱」が社会問題となっていたマレーシアの

グループ会社が手を挙げ国内で販売。

現地で大ヒット商品となったとか。

今年には日本に導入する話も進む。知られざるグローバル企業の底力を学びました。

村上 龍 編集後記

日本の製造業の多くはなぜ「自前主義」にとらわれるのだろうか。

結果として、アップルも鴻海(*ホンファイ)も生まれなかった。

そんな中で、関西ペイントの「自前主義から脱却せよ」という戦略は、その独自性において

他の追随を許さない。

石野さんは「日本の生産レベルが抜きん出て高いというのは幻想」と言い切る。

塗料が「地産地消」であるのは大きい。だが、もっと重要なのは、「日本的合議制」で

はなく「普遍的な信頼」に経営のベースを設定したからではないか。

関西ペイントの躍進は、自前主義を超えて世界市場を狙うためには、異文化との信頼の

醸成が欠かせないことの証である。

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posted by 未来あんしん隊 ゼンカンライフプラザ at 15:28 | BLOG
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