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2015年05月09日

「10人に1人が欲しい」なら発売!〜面白文具の型破り開発術

世界の沸騰する現場から

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ユニークなデジタル機器やアイデア文房具を次々と発売しているメーカーがあります。

創業88年の「キングジム(事務の王様の意味)」です。

ラベルライター「テプラ」のほか、メールもネットもできないデジタルメモ「ポメラ」や

手書きのメモ帳をデジタルデータにできる「ショットノート」まで…ニッチ層の心を掴む

ヒット商品を生み出してきました。

市場調査は一切せず「1割の人が買いたいもの」を狙って開発する異色の企業文化に迫ってみ

たいと思います 。

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キングジム社長

宮本 彰 さま(みやもと あきら さま)


社長の金言

売れなくても恥ずかしくないヒットへのいい勉強


失敗を責めず、独創的な商品開発に挑み続ける

株式会社キングジム 代表取締役社長 宮本 彰 氏

オフィス内はもちろんのこと、改めて自分のデスクを見渡せば、赤や青、黄色、緑の正方形を

黒枠で囲んだマークがきっと目に入ることでしょう。

それこそが、日本のオフィスのスタンダードファイルとして定着している「キングファイル」

の背表紙に記されているマークです。

1954年に国内初のパイプ式ファイルを発売するなど、“定番文具”の老舗メーカーとして

日本企業のファイリング文化を形成してきた同社だが、一方でラベルライターの「テプラ」や

テキストデータ入力に特化したデジタル端末「ポメラ」といった、独創的な製品を次々と

市場に送り出すメーカーでもあります。

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社長の宮本彰さまは、オリジナル商品に対する思いをこう語ります。

「『世の中にない製品をつくる』というのが当社の基本姿勢であり脈々と受け継がれてきた

DNAです。

新製品といってもいろいろあって、既存の他社製品とサイズ違いや色違いのようなもので

あっても世間では新製品とみなされますが、当社では違います。

市場にはまだ存在していない、ほんとうの意味での新製品を開発することにこだわっている

のです」

そうした製品をキングジムでは「市場開拓型商品」と呼んでおり、現在の同社のビジネスを

象徴する存在となっているのです。

新聞や雑誌などの一部をスキャンしてデータ化できる「マウス型スキャナ」、手描きのメモや

イラストを簡単にデジタル化できる「ショットノート」、会議を音声と360度の映像で記録で

きる「ミーティングレコーダー」……

いずれも発想の自由さと着眼点の鋭さに驚かされる製品ばかりだです。

ファイルの売上の落ち込みを「新電子文具」で相殺

 宮本社長さま自身も、自ら市場開拓型商品を成功させ、その実績を受けて社長に就任した

という経緯を持たれます。

創業者の宮本英太郎の孫にあたる彼は、大学卒業と同時にキングジムに入社。

材料調達部門や営業、経理部門を経て、84年に常務取締役総合企画室長となられました。

テプラの開発プロジェクトのリーダーを任されたのはその頃だそうです。

「社内ではテプラに対する反対意見もかなりありました。

でも88年に売り出したところ大ヒットとなり、92年に社長に就任したわけですが、当時はよく

『テプラで社長になった』と冷やかされたものですよ(笑)」

宮本さまの社長就任後しばらくは、主力製品であったファイルもまだよく売れており、

それにテプラというもう1つの柱が加わったことで会社は飛躍的に成長しました。

しかし2000年を過ぎたあたりから、景気の低迷や海外製の安価な製品に押されて徐々に

ファイルの売上が落ち始めました。

3か所あった国内工場もすべて閉鎖し、生産拠点は東南アジアへと移転。

一方のテプラもまた製品として成熟期に入っており、今後の伸びはあまり期待出来ない状態で

した。

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「こ、これは、テプラやがな」

確かにテプラであるが、実はこれ、商品名である。

一般名称は「ラベルプリンター」という。

それくらい「テプラ」という名前は一般的に使われている。

この商品を発売しているのが「キングジム」であり、そのテプラの開発を手がけたのが

この宮本社長さまである。


「新しい商品を生み出さねば会社が縮小してしまう」──危機感を抱いた宮本社長さまは、

オリジナル商品の開発へとより強く舵を切る決意をされます。

とはいえ、そう簡単にはヒット商品は出てこなかった。

小さなヒットはあっても、柱となるような商品がなかなか誕生しなかったのでした。

この頃を宮本社長は「厳しい時代だった」と振り返りました。

日本のオフィスに、新たな常識を生み出す…ユニーク商品開発術

テープに文字を印刷しどこにでも貼れるラベルライター「テプラ」と、書類を綴じる「キング

ファイル」がキングジムの主力商品。

しかし、現社長の宮本がトップとなってから、ユニークな電子文具で次々とヒットを飛ばして

います。

手書きメモをスマホで撮影するとデータ化できる「ショットノート」、名刺をまとめてデータ

化できる「ビズレージ」や電気的に雑音をカットする「デジタル耳栓」など…

大手メーカーが出さない、単一機能に特化した商品ばかり。

そんなユニークな商品が次々と出る秘密は、市場調査などで消費者のニーズを調べることなく

「10人に1人が欲しいと思えば世に出す」というキングジムの経営方針にあります。

宮本社長も参加する開発会議では、参加者の大半が反対しても1人が賛成すれば商品化を決め

るというのです。

「打率1割でホームランを狙う」のがキングジム流だそうです。

世に無いものを作れ!創業88年の老舗、ルーツは材木商!


宮本社長はキングジムの4代目社長。

町で有名なアイデアマンだった祖父の英太郎さまが、ある時、人名簿という、今でいう

アドレス帳を発案。

それを売り出したところ評判がよく、文具の商売を決めたというのです。

そんな祖父の「世に無いものを作ろう」という信念はその後も引き継がれ、キングジムの柱と

なってきました。

コンピュータ化の流れの中、事業の柱だったファイル事業の先行きに危機感を持つ中、今や

オフィスの大定番になりました「テプラ」の開発に成功したのも、創業者以来続く「世の中に

ないものを…」という理念あってのものでした。

テプラ開発の陣頭指揮をとり、キングジムの名を世に知らしめたキングジム宮本社長の経営に

迫まってみましょう。



村上 龍 編集後記

キングジム、まさに「独創性のかたまり」のような会社だ。

「物まねはするな」宮本さんは、幼少のころ、実質的な創業者である祖父から、そう教えら

れたらしい。

だが、そもそも「独創性」とは何だろうか。突拍子もないことを考える?

奇抜なアイデアを探す?

そうではない。独創性とは、それまで存在しなかった「組み合わせ」について考え抜く力だ。

そして、新しい組み合わせを発見したときの興奮と高揚をイメージすることで、わくわく

する気持ちが生まれる。

宮本さんが祖父から受け継ぎ、キングジムという会社に充ちているのは、類い希な、

わくわく感である。

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posted by 未来あんしん隊 ゼンカンライフプラザ at 19:27 | BLOG
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