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「１房５８円」...今、バナナがスーパーで文字通り、叩き売り状態にある。

その背景にある、フィリピンと中国の摩擦とは一体？

また、同じく今、値が急落しているものに、レアアースがあります。

領土問題と経済をからめる中国の戦略と誤算とは。



スーパーで売られているバナナ

バナナとレアアース〜価格暴落の裏側に中国の戦略と誤算

バナナ叩き売りの裏側に…南シナ海問題が!？

バナナが今、なぜ安いのか？

スーパーや青果市場で聞いて回ると、「大量のバナナを載せた船が、中国の港に入る直前に

キャンセルされ、東京に流れてきた」と関係者が明かしたそうです。

フィリピンに飛んだ。世界有数のバナナ生産・輸出国のフィリピン。

その中心地、ミンダナオ島を訪れると、あちこちから生産農家の嘆き節が聞こえてきました。

「中国がバナナを買わなくなったのは、スカボロー礁の領有問題が起きてからだ」。

中には、生産、出荷を停止してしまった地区までありました。

フィリピンが直面する中国との領土問題の実態とは…。

フィリピン海軍が・・。



フィリピンのバナナ生産者

あのレアアースショックから２年…意外な実態

２０１０年に起きた尖閣沖の中国漁船衝突事故をきっかけに、中国が発動したとされるのが、

レアアースの事実上の禁輸措置。

ハイテク電気製品のモーターに欠かせない材料がストップして、日本の製造業に衝撃が

走りました。

これを機に、レアアース価格は暴騰。

このとき、世界シェアの９割を握る中国の、あるレアアース産地を訪れると、その城下町は

好景気に沸いていました。

ところが、あれから２年…再び訪れてみると、町の様相は一変していました。

レアアース価格が暴落していたのです。

中国の誤算、その陰では、日本の対策が功を奏していました。



中国のレアアース鉱山

未来予測

経済報復はブーメラン

「海洋強国」を目指す中国は、領土問題と経済をリンクさせています。

２０１０年の尖閣諸島沖漁船衝突事件の際には、レアアースの輸出規制を発動し、日本の

産業界に打撃を与えました。

しかし、その後日本は、官民一体となって調達先の多様化や、代替品の開発を急いだことに

より、中国産レアアースへの依存脱却が進んだのです。

世界最大のレアアース消費国が輸入を急減した結果、中国は、窮地に立たされる事となりまし

た。

経済報復は、結果的にブーメランのように巡り巡って自分の所に返ってくるというのは、

世の常であると思います。

反日デモも、もちろん日本企業への打撃は計り知れないが、その後、中国国内への影響が

広がっているようです。

日本の自動車が不買に遭っているが、従業員は中国人であり、今や７割〜8割の部品が現地

調達。

現地下請け企業は、これから一時的な工場閉鎖などに追い込まれるところも出てくると思いま

す。

日本側としては、１つの国、１つのものに依存しすぎない。

多様化する、多角化するということが、非常に重要になってくるのではないでしょうか。


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