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2015年06月06日

田舎に日本の未来〜人口減に挑む地元愛〜北海道・夕張市〜島根・雲南市 吉田ふるさと村

世界の沸騰する現場から

日本の未来あんしんを予測する!

お金も、保険も、人生も、

共に夢を叶えるパートナー未来あんしん隊!

ファイナンシャルプランナーの小柳善寛です。


街の中心に住宅を集約する、北海道・夕張市の「コンパクトシティ計画」が注目を集めて

いるそうです。

人口減に備えた意欲的な取り組みで、陣頭指揮するのは東京都職員から転身した若き市長。

一方、30年前「人口減で村が消える」との危機感から島根の村民が作った「住民株式会社」

は、卵かけご飯専用醤油を開発し大ブームを巻き起こしました。

ともに挑戦の原動力は、地元を愛する気持ちでした。

人口減社会に立ち向かうヒントは、地方にこそありました。

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北海道・夕張市 市長

鈴木 直道 様(すずき なおみち さま)

金言 危機を肌で感じる田舎で新しいものが生まれる

課題先進地「夕張」にこそニッポンの未来

353億円もの借金を抱え、日本で唯一財政破綻した自治体・夕張市。

かつて炭坑として栄え、最盛期(1960年)に12万人近くいた住民は、今では1万人を

割り、高齢化率は全国の市の中でトップの43.8%でした。

住民さえ逃げ出す逼迫した街を変えると、2011年に名乗りを上げたのが、当時30歳で

東京都職員出身の鈴木直道氏です。

最年少市長として当選した鈴木氏は「課題が山積している夕張だからこそ、人口が減少する

ニッポンを生き抜くヒントがある」と。

その1つが、行政の公共サービス維持費を減らし、住民にとっては暮らしやすい街を作る

「コンパクトシティ計画」だ。国も全国の自治体も、そのユニークな取り組みに注目して

いるそうです。4月に2期目を迎えた「夕張再生市長」の挑戦に迫ってみたいと思います。

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所信表明

●新たな可能性を創造するまちへ

抜粋


●夕張の真の再生

まずその一つは、夕張の真の再生であります。

今の厳しい時代、多くの地方自治体においては「自主性・自立性」が損なわれているように

感じます。これは地方自治の異常事態であり、危機的状況であると思います。

〈財政再生計画の期間短縮〉

地方が自らの持つ役割を踏まえ、それぞれの地域が特性を活かしたまちづくりを進めなけれ

ば、どの自治体もただ「厳しい財政状況に耐える生活」を市民に強いるだけに終わってしま

うこととなります。

市民の皆様が安心して住んでいける、住み続けたいと思えるまちづくりを進めるためには、

市民の夢と希望がそこになくてはなりません。

財政の再生とともに、そうしたまちづくりへの思いの一部が反映された計画が現在の

「財政再生計画」であると考えておりますが、本年度を含め残り実質16年の計画期間はあまり

にも長く、何とか短縮できないものかと、市長就任後、苦悩する日々でありました。

しかし、この思いは夕張市に住む者だけのものではなく、先般挨拶に出向いた片山善博総務大

臣や高橋はるみ北海道知事をはじめ、大勢の方々から同様のお言葉をいただき、私は大変感

激をしたところであります。

まずは、そのことを皆様にご報告するとともに、今後は、国や道との連携を更に深めながら、

計画期間の短縮に向けた検討を絶えず行っていきたいと考えております。

〈まちづくり計画の策定〉

また、私は、夕張が持つ特性を活かしたまちづくりを進めながら、市民が安心して幸せに

暮らし続けられるまちを創ることが、夕張の真の再生につながるものと信じております。

そのためには、財政再生団体であっても、まちの将来像やそれを実現するための取り組みに

ついて、市民の皆様の声をお聞きしながらとりまとめ、真の再生に向けたまちづくり計画を策

定することが不可欠であります。

現在、今年度末の完成を目指し検討を進めている「夕張市まちづくりマスタープラン」の中に

その想いを着実に反映していきたいと考えております。


●行政改革の着手

二つ目は、行政改革の着手であります。

柔軟で機敏な市政運営を実現するためには、職員の意識改革がまず必要です。


〈地域担当職員制度の導入〉

職員は、地域の実情や課題に常に目を向け、その解決に向けて自ら考えていかなければなら

ないと考えます。

私は、職員が地域における市民の声を吸い上げ、行政運営に反映するシステムとして

「地域担当職員制度」を早期に導入し、職員の意識の高揚と地域の課題処理に努めます。

また、一方的な情報の提供や要望の受入れではなく、市政の成果を市民にわかりやすく説明

し、「可能なことは進める」「出来ないことはなぜ出来ないのか」を明らかにすることで、

市民の市政参画を進め、地域づくりにおける市民との協働体制を構築していきたいと考えま

す。

〈人事評価システムの導入〉

そのためにも、職員の士気高揚が重要です。職員の奮起を促すためにも、真に頑張った者が

正当に評価されるシステムの整備も図らなければなりません。

職員一人ひとりが、公務における目標を設定し、実施後その検証・評価を行なう

「人事評価システム」の導入を検討するなど、職員の資質の向上に努めてまいります。

●安心して生活できる夕張づくり

三つ目は、安心して生活できる夕張づくりを進めてまいります。

夕張市は、全国都市の中で最も高齢化が進んでいる市であります。

しかし、お年寄りが多いからといって何ら深刻な問題ではありません。

むしろ、元気に毎日を過ごしていらっしゃる高齢者の方々のお知恵をお借りしたり、歴史など

を学ばせていただけることは素晴らしいことであり、そのことを地域の再生に活かしていく

ことの出来るスキームづくりが必要ではないかと考えます。

〈市民の健康を守る〉

その一つが予防医療であり、高齢者の在宅医療であります。

夕張市のように高齢化率が44%を超える地域において、これらの取り組みを進めることは、

安心な生活を守るための救急医療の維持とともに大変重要なことであり、バランスのとれた

医療体制を市民の皆様とともに考え築いていくことが、喫緊の課題であると認識しており

ます。

また、元気な高齢者を増すための「夕張ならではの支援策」を確立したいと考えております。

私の出身地である埼玉県三郷市では、市民ぐるみで「健康増進策」を展開していることから、

そうした先進的な事例も参考にさせていただきながら、高齢者はもとより、市民の健康増進

対策に取り組んでまいります。

〈三世代交流のまち実現〉

高齢化が進む一方で、乳幼児や児童の数が減少する少子化が進んできております。

子育て世代や若い方々が安心してこのまちに住んでいただくことが可能となるような政策の

早期実行が必要であることから、乳幼児医療費の無料化や健康診断の無料化など、これまでの

枠に捉われない政策を実現させるとともに、子育て世代と高齢世代が交流し、お互いに学び合

い、助け合って毎日を過ごしていくことが出来る「三世代交流のまち」実現にむけた取り組み

を進めます。

〈市民に優しい除雪、排雪〉

さらに、高齢者をはじめ、市民にとって冬の除雪は大きな負担となっています。

特に、市営住宅等の団地内にあっては、降り積もった雪を跳ねる作業と共に堆積した雪の排雪

作業は二重苦となっており、雪の壁は交通安全対策からも大きな問題となっています。

こうした問題を踏まえ、「市民に優しい除雪、排雪」の推進を検討し、その実現に向けて取り

組んでまいります。

●首都東京との連携

四つ目は、首都東京との連携であります。

我が国の政治経済をはじめとする様々な分野は、首都東京を中心に動いていることは紛れ

もない事実です。

「東京一極集中」という問題はもちろんありますが、我が国の中心はやはり首都東京にあり、

多くの自治体が東京都との連携を望んでいることは間違いないでしょう。

私も、東京都やその圏内にある地域と夕張市との連携強化が図られれば、あらゆる分野に

おいて「夕張再生」のための大きな成果が生まれてくるものと考えます。

それは単に、人や物が集まるということだけではなく、東京都が持つ様々なノウハウやネット

ワークを夕張に活用することで、地域再生の基盤づくりに向けた大きな効果が期待できるから

です。

〈副市長相当理事職の派遣〉

私は、自分の前職である東京都との連携をより一層強化し、様々な効果を発揮させていくため

にも、東京都との人的なつながりを強めることからスタートしたいと考えております。


当面、副市長は置かず、その代わりに、道からの理事の派遣と同様に、東京都に対しても副市

長相当職としての理事の派遣を要請していたところでありますが、人選も決まり、この7月1

日から派遣されることとなりました。

〈夕張支援窓口の設置〉

また、既に東京都庁各局の総合調整を行う知事本局部内に「夕張支援窓口」を設置していただ

き、夕張再生に向けた具体的な支援策について、本市と連携を取りながら都庁の関係部局との

調整に着手しているところであります。

こうした特定地方に対する「特命チーム」の設置は、過去に例が無く、私は東京都が持つ優秀

な人材、大きな経済力、素晴らしいノウハウをこの夕張に活用させていただきながら、

夕張が元気を復活させ、地域に活力が出てくるような施策を打ち出していきたいと考えます。


●全市民一丸となり新しい道をつくる

終わりになりますが、我がまち「夕張」は依然として厳しい環境に置かれたままの状態にあり

ます。

しかし、それは夕張のみの問題ではなく、事の軽重はありますが全国の多くの自治体が少なか

らず同様の問題を抱えながら悪戦苦闘している状況にあると言えます。

だからこそ、最も厳しい条件下にある夕張が真の再生を成し遂げることで、地域の再生に向け

た希望の輝きを他の自治体に示すことができるものと考えます。

また、全国からご支援をいただいている夕張が、再生に向けて一丸となって頑張っている姿を

見せていくことが、本当の恩返しにつながるものと思っております。

厳しい時代、厳しい環境下にあればこそ、頑張る姿が輝くものであると信じ、これからの市政

運営と新たなまちづくりに挑戦してまいりたいと存じます。

私たちが歩む道は、過去に誰も経験などしていない道であり、それは「荊の道」と言っても

過言ではないと思います。

しかし、何としても歩んでいかなければならない道です。

この道を、市民の皆様、議員各位と共に力強く前に向かって歩んでいきたい。

「新たな可能性を創造するまち」を皆さんとともにつくっていきたい。

そんな気持ちでいっぱいであります。

市民生活を守り高める市政の運営とそのための具体的な施策の実施については、今後、議会に

お諮りをし、ご議論とご審議を願うこととなりますが、市民の皆様並びに議員各位におかれま

しては、より一層のご理解とご協力を賜りますよう衷心よりお願いを申し上げまして、

私の所信表明とさせていただきます。

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島根・雲南市 吉田ふるさと村 社長

高岡 裕司 様(たかおか ゆうじ さま)

金言 危機を肌で感じる田舎で新しいものが生まれる

異色の「住民株式会社」 卵かけご飯醤油で大ヒット

日本がバブルに浮かれていた1980年代、人口減少から「村が消滅する」と憂い、

立ち上がったのが島根・吉田村(現・島根・雲南市吉田町)の住民の皆様です。

1口5万円で出資を募り、100人近い村民がお金を出しあった。

そして、全国でも珍しい「住民株式会社」の吉田ふるさと村が誕生しました。

「人口が減るなら仕事を産み出そう」との考えからだ。地域住民のための水道工事、

温泉施設や道の駅の運営を手がけ、卵かけご飯専用醤油「おたまはん」は全国的な大ヒットと

なりました。

創業時わずか6人だった社員は、30年で10倍以上の66人に増え、地域を代表する企業に

成長しました。

その立ち上げから参加したのが、6代目社長の高岡裕司さんです。

全国でも類を見ない「住民株式会社」とはどういうものか。寒村での『雇用の創出』の30年

間の試みを追ってみましょう。

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株式会社吉田ふるさと村は、昭和60年(1985年)、自治体(当時の吉田村)と地域住民が

共同で出資をする第三セクターとしてスタートしました。

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設立当時、吉田村(現雲南市吉田町)は人口2800人、中国山地の山間にある典型的な中山間地

の山村でした。

最盛期には5千人の人口がありましたが、産業構造の変化と共に林業で生計を立てることが

困難になり、昭和30年代末期からどんどん人口流出が進みました。

そして、このまま推移すれば村が無くなってしまうとの危機感に駆られた私たち村民は、

雇用の場の創出と地域経済の活性化を目的に、行政と共に弊社を設立しました。

私たちは、すべての村民の皆さんに株主になっていただきたいとの思いから、村内全戸に

設立趣意書を配布したり説明会を開催し、株主を募りました。

その結果、24歳の若者から85歳のお年寄りまで、100人を超える村民の皆さんから、

「村を何とかしてほしい」との熱い気持ちが込められた2750万円の出資をいただくことができ

ました。

私たちは、村民の皆さんの大きな期待と支援を活力とし、地域に根ざした第三セクターとして

事業の拡大に励んで参りました。

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私たちが営む事業は次のとおりです。

地域の農産物を主原料とした加工食品の開発製造販売を主軸に、農業、地域住民の皆さんへの

インフラを提供する雲南市民バスの運転業務や水道施設管理業務、水道工事業、温泉宿泊施設

の経営、第三種旅行業、たまごかけごはん専門店「飯匠 お玉はん」の経営と多彩です。

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弊社の主力商品の一つ、たまごかけごはん専用醤油「おたまはん」は、世界初の商品として

そのユニークなコンセプトとネーミングで一躍ヒット商品となり、世に卵かけご飯ブーム、

そして、専用調味料ブームを巻き起こしました。

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平成22年には、こだわりのご飯と卵、そして、ユニークなトッピングで卵かけご飯を召し

上がっていただこうと、たまごかけごはん専門店「飯匠 お玉はん」を開店いたしました。

私たちは、今後も、このように斬新なアイデアと創意工夫により新たな商品やサービスを提供

していきたいと考えています。

これらの業務を支えるのは70名の社員です。大半は地元住民ですが、近年都会や近隣市町村か

らの若者の就業が増加しています。いずれの社員もこの地域を愛し、地域に貢献したいとの

思いを強く持っており、地域のリーダーとして活躍しています。

私たちが住む奥出雲地域には、たたら製鉄の遺構や技術、ヤマタノオロチ伝説に代表される

神話、由緒ある温泉、優しい自然、そしてそれを守りいきいきと暮らす人々。貴重な資源が

豊富に存在します。これらの地域資源を全国の皆さまと共有することで、私たちが住む地域

を守り豊にすることが私たちの使命です。

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お金も、保険も、人生も、

共に夢を叶えるパートナー

未来あんしい隊

ライフプラン

描けてますか

あなたの人生。ご家族の将来。

幸せは、未来を見通すことから。

ライフプランにもとづいて、将来にわたる家計の収支を

シミュレーション。そこから必要な保障を明らかにしていきます。

現在と未来。自分と家族。

夢と現実




posted by 未来あんしん隊 ゼンカンライフプラザ at 18:30 | BLOG
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