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2015年06月15日

"捨てられるモノ"が画期的な商品に変わる!

世界の沸騰する現場から

日本の未来あんしんを予測する!

お金も、保険も、人生も、

共に夢を叶えるパートナー未来あんしん隊!

ファイナンシャルプランナーの小柳善寛です。


形が悪い、傷があるなどの理由で廃棄される野菜。

竹細工などの需要が減ったために放置されている竹林。。。

素材として価値がありながら、活用されていないものが世の中にはたくさんあります。

そうした、これまで"捨てられていたモノ"に光を当て、画期的な商品を生み出そうという

ベンチャー企業が登場しています。その取り組みをみていきましょう。

子供たちが大喜び!廃棄野菜で作ったクレヨン

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野菜や果物を使って作られたクレヨンが、いま人気となっています。

その名も「おやさいクレヨン ベジタボー」。

「赤」「青」「黄」といった色ではなく、「ほうれんそう」「りんご」「とうがらし」など、

野菜や果物の名前が書かれているのです。

実はこのクレヨン、形が悪い、傷があるなどの理由で捨てられてしまう廃棄野菜を使って

作られています。

手掛けているのは、青森市でデザインの仕事をしていた木村尚子さん。

小学生の娘がお絵かきを好きなことから、クレヨンの製作を思いついたというのです。

木村さんのアイデアに、地元の農家も喜んで協力してくれることになりました。

実は廃棄野菜を処分するのにも多額の費用がかかります。

少しでも活用できれば、農家も助かるのだそうです。

そうして集めた廃棄野菜をパウダー状に加工。

それを名古屋市の町工場が試行錯誤の上にクレヨンに仕上げてくれたました。

木村さんはいま、廃棄野菜を使って、クレヨンに続く新たな商品の開発に乗り出しています。

果たして、どんな商品なのでしょうか?

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はじまり

私達の地元、青森は野菜の宝庫です。

そして、この野菜達の品質レベルも高く、とても美味しい。

そんな野菜から出来たインクや描画材があったのなら、 青森の魅力を新しい形で全国に

アピール出来るのではないか? と、思いついたのです。


野菜色を求めて

元々は広告等のデザイン業である私達は、文具開発は素人同然でした。

「野菜色の描画材」と言っても、いったいどういったものなら実現可能なのか?

仲間達と毎日アイディアを出し合いました。

いくつかの文房具や画材が候補にあがりましたが、 中でもクレヨンは成分は蝋で出来て

いて、キャンドル作りにも似ている点が、もしかしたら自分達でも試作が作れるかもしれ

ない?

という僅かな可能性が浮かび上がり、野菜のクレヨン開発の道が決定しました。

コンセプト

私達は大手メーカーでもなく、小さな地方のデザイン事務所。

その強みは何なのか?

商品コンセプトを設定するにあたり、様々なクレヨンの市場調査をしました。

そこで見えてきた道が、「他のメーカーにはない、ニッチな商品開発を目指す事」でした。

色の規格概念を取り外す事、すなわち、野菜の色で作るために緑色が多くなる事や、 真っ青

な青がほぼ存在しないので青色が無い事、そんなクレヨン配色の常識を取り払い、 視点を

180℃変える事をコンセプトとしてブランド化を目指しました。

工場での試作開始

初めは、人参、ほうれん草、カシス、かぼちゃ、竹炭、にんにく、藍、唐辛子、クチナシ、

紅花等のパウダーで試作を試みました。

残念な事に、仕上がりの描き心地はとても悪く、市場に出せるレベルではありませんでした。

ボソボソとした固い描き心地で、ワックスと野菜粉末が混ざったカスが紙の上に残ってし

まい、野菜色ではありますが安定的に描ける製品には程遠い物になってしまいました。

お客様に満足して頂ける製品とするのにはかなり難しいという事が分かり、もう一度検討する

事となりました。

■社内での試作の様子

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製品化を目指して

何が問題なのかを検証した結果、野菜粉末の粒度が粗いため微粉化する必要があると判明。

また、製品精度を補うために、顔料を僅かに入れる事にしました。

既製品の野菜パウダーだと粒度が粗く、クレヨンに投入すると書き心地が非常に悪くなり

ました。

また、果物のように糖分の多いものは、粉末にする過程で機械に固着してしまい、粉末化には

至りませんでした。

固着しないような青森県産の野菜・果物を選定し、 細かいメッシュを通して微粒子粉末に

加工するように調整しました。

更に微粉化へ向け改良を重ね、パウダー化に成功です!

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「もったいない」を知る

パウダー化の試作をやりとりする中で、農家さんがせっかく生産したものでも出荷されずに

廃棄されるものが多い事を知りました。

それは僅かな傷や、形が歪なだけで品質は何ら劣る事のない野菜達です。

そんな現実を目の当たりにした私達は、出来るだけ残さを活用してクレヨン用の粉末にする

事にしました。

何よりエコであり原料費の削減、そして野菜のリサイクルにも繋がり農家さんにも喜んで

もらえるハッピーな展開が見えてきました。

パウダー化した野菜は、例えばきゃべつは収穫時に廃棄される外葉、ねぎは出荷時にカット

される部分、ほうれん草や人参は規格外や、傷がついた為に廃棄されるもの、といった具合で

す。

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ライスワックスとの出会い

次の課題はクレヨンの主成分であるワックスの選定です。

石油系ワックス、動物系ワックス、植物系ワックスとクレヨンへ用いるワックスは多種多様な

ものがあります。

あらゆるワックスと、完成した野菜パウダーをミックスし試作を更に重ねました。

その際に精米する時に生成される「米油(ライスワックス)」という成分に着目しました。

通常は調理用油として販売されたり、廃棄されてしまうものです。

これが野菜パウダーとの相性も良く、描き心地もとても滑らかな仕上がりになりました。

そして何より、「お米とお野菜で出来たクレヨン」の新たな色の世界観や、 安心安全な成分

やイメージが今迄観た事のないクレヨンの誕生を予感するものとなりました。

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パッケージデザイン

試作品が完成したので、いよいよデザイン会社としての腕の見せ所です。

パッケージデザインやあらゆる販促グッズのデザインも急ピッチで進められました。

決してお子様だけをターゲットにした製品ではないので、パッケージデザインもあえて幼児向

けにはせずに、野菜の色を各面に用いる事でシンプルでいて、製品の質の高さを印象づける

ものに意識。

色の名前も使用されている野菜そのものの名前を採用。

緑色ではなく「ほうれんそう」、赤ではなく「とうがらし」、と言った具合です。

また楽しいプロモーションビデオも私達自身で撮影し、全世界にこの製品をアピールする

準備を着々と進めて「おやさいクレヨン vegetabo」の第一弾は誕生しました。

内容色は、

「ほうれんそう」「ねぎ」「きゃべつ」「とうもろこし」「かぼちゃ」「ながいも」

「とうがらし」「やまぶどう」「くり」「たけすみ」の10色。


リリース

私達は出来上がった試作品を更に多くのバイヤーに見てもらうために、

「東京インターナショナル・ギフト・ショー」に出展。

様々な商材が集う展示会で、バイヤーや小売店と繋がる貴重な商談の場所です。

3日間で1500名ものバイヤーらが集まった上、初日にマスコミの取材依頼を受け、展示会期間

中に全国放送されるなど予想以上の反響を得ました。

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結果として2014年3月に発売されてから2週間で初回生産分の商談が成立してしまいました。

すぐさま第2段となる、「おやさいクレヨンSeason2」の製造に取りかかる事に。

大変お待たせする状況が生まれましたが、2014年5月末にようやく「Season2」の発売を開

始。

季節は冬から春へと移り変わっていたので、第一弾とは同じ野菜の手配が困難だったのです

が、あえてSeasonごとに内容色が変わるのもまた面白いと考え春の野菜を主に使用しました。

内容色は、

「ほうれんそう」 「こまつな」 「ふきのとう」 「ながいも」 「にんじん」 「かぼちゃ」

「りんご」 「くり」 「やまぶどう」 「くろまめ」の10色。


順調に販売数が推移し、2014年11月には「Season3」を発売する運びとなりました。

発売前にはその開発経過が、再び情報番組で全国的に放送され大反響を博しました。

現在発売中の「おやさいクレヨンSeason3」は、パッケージを一新。

一冊の本をイメージした箱の表紙を開くと、そこにはおやさいクレヨンタウンが広がり

ます。ギ

フトとしても益々喜ばれるような、高級感のあるパッケージを目指しました。

また、使わない時はインテリアとしてもさりげなく飾れるようなものをイメージ。

おやさいクレヨンを手に取って下さる一人ひとりの、 Storyを描いて欲しいという願いが込め

られています。

内容色は 「きゃべつ」 「ねぎ」 「ごぼう」 「とうもろこし」 「にんじん」 「りんご」

「カシス」 「あずき」 「くろまめ」 これからの入園・入学シーズンの贈り物としても

ピッタリです。

送る方も受けとる方も幸せな気持ちになれる商品をお届け出来ればと思っております。
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共に夢を叶えるパートナー

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posted by 未来あんしん隊 ゼンカンライフプラザ at 19:04 | BLOG
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