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2015年07月02日

赤字路線バスの復活劇!地元に愛される“超地域密着”戦略

世界の沸騰する現場から

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ファイナンシャルプランナーの小柳善寛です。


いま「観光のインフラ」として注目を集める路線バス。

ですが、国内の路線バス会社・約4000社のうち7割が赤字を抱え、業界としては縮小の

一途をたどっているといいます。

そんな路線バス業界にあって利用者を年々増やしている地方バス会社があります。

埼玉県を中心にバス事業を行う「イーグルバス」です。

社長の谷島さんは、高齢化・人口減少の影響で不採算に陥った大手バス会社の撤退路線を

引き継ぎ、そこでバス業界の常識を打ち破る改革を断行、その赤字路線を地域に愛される

バス路線へと育てあげたのです。

もちろん、利用者も大幅に増加させたといいます。

疲弊する地方の路線バスの再生人として、いま注目を集めている谷島の再生術はいかに。

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■イーグルバス株式会社

代表取締役社長 谷島賢 氏

工学的アプローチと地域おこしによる
路線バス維持の取り組み

社長の金言

“シェア争い”ではなく「地域に必要とされる」が重要


バスは運輸事業ですが、人と人の接点があって成り立つサービス業であり、また人命をお預か

りしている重要なサービス業と思い、運営されています。

日本のバス業界の現状

まず日本のバス業界について触れますと、乗り合いバス事業者の75%が赤字、地方のバス

事業に限れば88%が赤字です。

その結果、毎年約2000kmの路線が廃止されているという状態です。

その理由としてモータリゼーションの発達によるバス利用ニーズの減少でしたが現在では

日本の少子高齢化です。

乗合バスのヘビーユーザーは毎日ご利用していただく通勤・通学の方々ですが、高齢化に

よる定年退職者の増加、少子化による通学者の減少によって乗合バスの利用者は年々減少し

続けています。

ダイヤ最適化による路線バス改善の取組み

イーグルバスは1980年に設立し、2002年の規制緩和を機に2013年に乗合いバス

事業に参入しましたが、生活路線の運行を開始したのは2006年、隣接する市の乗合バスが

赤字撤退することになり、地元の要望を受けて引き継いだのが始まりです。

路線を引き継いだ時に最初に感じたことは「なぜそこに停留所があるのか?」ということで

す。

前の会社に聞いても分かりませんでした。路線バスはデータがなく、「見えない事業」という

ことが問題でした。

したがって運行の計画は職員の勘と経験だけでやっていたのです。

これは製造業でいうと品質管理と工程管理がされていない業界ということになります。

そこで、私どもは路線バス事業の見える化に取り組みました。

「運行・顧客・コスト」の見える化に加え、「改善過程」の4つの見える化をしました。

PDCAサイクルもバス業界向けに再定義し、これまで7年間改善を実施してきました。


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赤字路線バスの復活劇!地元に愛される“超地域密着”戦略

小江戸川越の名物バス!地域に愛されて伸びるバス会社!

関東屈指の観光地・埼玉県の川越。

「小江戸」と称されるノスタルジックな街並みを味わいたいと、全国各地から多くの観光客が

訪れます。

そんな川越に「一度は乗ってみたい」と言われる名物の乗り物があります。

観光スポットを巡る、レトロなボンネットバス。

しかも乗ってみると…運転士がバスガイドのような観光案内まで行ってくれる。

とはいえ、これは観光バスではない。

実は、市内の観光スポットを結ぶ、いわゆる路線バス。

だから、このバスを目当てに、わざわざ川越に訪れる客も多いとか・・・そんなユニークな

バスを運行している会社こそ、谷島が率いるイーグルバスです。

いまでこそ、人気の観光地となった川越だが、かつてはシャッター通りだった。

その川越の再生を仕掛けた人物の一人が谷島さんでした。

谷島さんは、団体貸切りの「小江戸観光バスツアー」やボンネットバスの導入だけでなく、

「着物の日」や「蔵の街ライトアップ」などのイベントも企画し、観光客を呼び込んで川越を

人気観光地に育てたというのです。

地域と一体になって観光を盛り上げ、業績を伸ばす小さな会社の大きな改革に!

地方の路線バスでも乗客が増えた!“奇跡の改革”の全貌!

業界の約7割が慢性的な赤字を抱えている路線バス事業。

毎年1000km近くのバス路線が廃止されているというのです。

だが、同じような地方にありながら、イーグルバスは、いまも路線バスの客数を驚異的に伸ば

し続けています。

イーグルバスが運行している路線は、川越市の隣に位置する日高市。

高齢化によって利用者が減少し、大手バス会社が不採算を理由に撤退した路線です。

しかし、そんな路線にも関わらず、谷島は、バスの運行の“見える化”に着手し、利用者を

大幅に増やしてみせたのでした。

このノウハウを活かして、谷島は埼玉県ときがわ町の路線バスの改革にも乗り出し、結果を

出しているといいます。

「効率」と「非効率」を織り交ぜ、地域の“満足”を追求するイーグルバスの改革の全貌

は・・・。

新たな客を創り出す“創客”戦略!

「ただ待っているだけでは路線バス事業の黒字化はない」そう考える谷島は、バス事業の

更なる成長を目指す新たな戦略を打ちだしました。

それこそ「創客」戦略だ。谷島は、地元の状況を徹底的に分析し、登山客でにぎわっている

東秩父に目をつけたました。

そして、その観光客を活用した「地域のインフラ整備」に乗り出すことに。

目指したのは、ただの観光客誘致ではない。

人口減少が進む地域に観光客を呼び込み、バス利用そのものを増やす。

さらに、その路線の中心部にスーパーや病院などの生活インフラを整備することで、観光客を

増やしながら、地元の人たちが生活しやすい街を作り出す計画だというのです。

観光客を増やしながら交通網を再構築し、地域の人々が生活しやすいような「街づくり」まで

計画する、全く新しいコンセプトのコンパクトシティ化計画。

小さなバス会社が乗り出した都市開発構想。谷島さんが仕掛ける新戦略の可能性はいかに。

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posted by 未来あんしん隊 ゼンカンライフプラザ at 17:20 | BLOG
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