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ファイナンシャルプランナーの小柳善寛です。

「敬老の日」が近づくと、100歳以上の長寿者の話題を耳にするようになります。

100歳の大台に達する人が２ケタ増の勢いで増えている今日、超長寿はあながち他人の話では

なくなっています。

定年後に待ち受ける長い老後をどう生き抜くか。現代日本人は「人生100年」も見据え、

新たな生活設計が問われるようになってきています。




現代日本では100歳以上の長寿者が急増しています。

厚生労働省によると、老人福祉法が制定された63年には153人だったが、2011年にはなんと

４万7756人に増加。

その下の90代はすでに約136万人に膨らんでおり、厚労省は100歳以上の人口が50年には68万人

を超えると予測しています。

「日本人は、今や生物として別の種類になった」と上智大学教授の鬼頭宏さん（歴史人口学）

は指摘しています。

人間の平均寿命は本来短く、縄文時代で約15歳、江戸時代前期で20代後半、後期では30代半ば

くらいでした。

「江戸期には人生の大半を子育てに明け暮れ、末子が成人した頃、男性に数年の余生が残る程

度。女性は出産で健康を害することも多く、もっと短命。還暦を迎える人は少なかった」

戦後、栄養状態や衛生環境が格段に改善し、医療技術の革新、機械化による労働負担の軽減も

進んだことから、比類のない超長寿を手に入れたのです。



お金については公的年金などの不安材料が多いようです。

「100歳まで生きるとしたら、現役時代の貯蓄で余生を過ごすという発想は通用しない。

退職後も健康なうちは働き、生き直すという覚悟が必要になる」とおもいます。